【あたまに効くサプリメント 第96号】

おはようございます。
日本ランドエンジニアリング株式会社の大橋です。

コラムはバイオマス発電所の話です。
発電所近隣への影響がどうなるかというところです。

新ビジネスを探るは、
ScanSnapというスキャナを使ってレシートを自動入力する話です。

今回もどうぞお楽しみください。

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 あたまに効くサプリメント(毎月1日、16日発行) 第96号
 
 2019/8/1 発行:日本ランドエンジニアリング株式会社
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■目次
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■1 コラム

■2 弊社セミナー情報

■3 新ビジネスを探る

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■1 コラム
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バイオマス発電所の計画

 私の村にバイオマス発電所の計画が持ち上がり、電力会社と商社による
説明会が開かれた。敷地面積は、約17,000平米、国道沿いの平成の初めに
倒産した工場の跡地での計画である。当該工場の直ぐ西側には当家が所有する農地がある。

 一般に、不動産鑑定評価上は、発電所や変電所は“嫌悪施設”である。
少なくとも隣接する土地等にはマイナスの影響があるはずである。
バイオマス発電所は、平成24年頃からできてきた施設で、現時点では、
発生した問題点等の開示がほとんどない。今回のケースは、
間伐材のチップ等木材のみを燃やす方法で、24時間発電するとのことである。
周囲の土地に与える影響についての説明はほとんどなかった。
パチンコ店の夜間照明でお米がほとんどとれない農地も近所にある。

 約600度~800度で燃焼させるとの事であるが、樹木などを燃焼させた際に
放出される二酸化炭素は、化石資源を燃焼させて出る二酸化炭素とは異なる。
バイオマスは、樹木の成長過程で光合成により大気中から吸収した二酸化炭素であるため、
大気中に新たに二酸化炭素を増やさない「カーボンニュートラル」な資源と解釈される。
いわゆる電力の再生エネルギーとして固定買取制度(FIT)が適用される。
平成29年3月末時点で、日本全国に491ケ所のバイオマス発電所が認定されている。

 今回の計画では、水冷方式を利用するバイオマス発電の開発であるが、
その要素としては、「間伐材等の燃料」と「大量の水」の確保が必要になる。

 水を使う過程では、ボイラーで蒸気にしたものを、再び水に戻す際に使用される。
冷却する際にその40%が蒸発する。それを補うために、また新たな水を循環させて
いくために大量の水が必要になる。

 何回も水を循環させるとpH値が上がる。排水処理に関しては、
発電所の敷地内に排水処理施設をもち、pH値を調整して、水質汚濁防止法に基づく
基準値内にした水を河川に放流していくことになる。今回のケースでは、
安全基準値とのことであるが、排水の温度は、下げても27度程度との事である。
一般に川に流れる水の温度は年間を通して15度~18度程度であろう。
10度程度は高いことになる。10度違うと川の生態系が変る可能性がある。

 間伐材等の木材を燃料として投入すると、大量の純粋な“灰”が出る。
これをどのように処理するのかも問題になる。環境アセスメントは、
まず環境防止対策として現状がどうなっているかを調査する。

〈現状の状態の把握〉
1)大気の状態は、窒素酸化物(Nox)、硫黄酸化物(Sox)を含む各種のデータの収集。
2)騒音・振動は、計画地の何ポイントかを指定し、現状を把握。
3)水質に関しては、取水する河川状態のサンプリング。

〈発電所操業後の影響についてのシミュレーション〉
実際に運営上、基準を守ったとしてどの様な影響があるかを、シミュレーション。
さらには環境アセスメントのほか、大気汚染防止法等の範囲内での運営が必要となる。
事業者は、年2回の測定も必要になる。
調査結果は、「地域」、「行政」、「事業者」との間で締結する公害防止協定に反映させる。
数値もきちっと明記した内容とし、状況がどうなっているのかを開示する。

 今回のケースの規模では、環境アセスメントは行われないとのことである。
発電所操業後の影響についてのシミュレーションもされない可能性がある。
それではどのような影響が、生ずるかも説明できないだろう。

 上記工場跡地は、私の居住する村の西端にあるが、当家が所有する直ぐ西側の農地の地番は、
隣村の地番である。最も影響を受ける可能性のある直ぐ西側の隣村の住民は説明会にはいなかった。
「地域」に該当していない。「地域」とは何を意味するのであろうか。

 企業側は、規則通りにやっているとの事である。その規則とは何か。判らないことが多い。

pH値
 水素イオン指数と訳し、その液体が酸性なのか、アルカリ性なのかを表す尺度になっている。
pH値は、酸性からアルカリ性の間に1~14の目盛りをつけて数字を表すもので、pH7を中性とし、
それ未満を酸性、それ以上をアルカリ性としている。

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■2 弊社セミナー情報
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■3 新ビジネスを探る
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レシートスキャンだけで自動入力できるScanSnapを使った話

スタッフ大橋です。
今回は、ScanSnapというスキャナでレシート読み込みを効率化する時に気づいた話です。

ScanSanpは富士通が出しているスキャナです。モバイル型がメインですが、卓上型もあります。

ScanSnap自体は読み込みが早くレシート等を気軽に読み込めます。
レシートを読み込んだ後に、自動で家計簿アプリと連携すると、
レシートに書かれた明細金額をデータにしてくれます。

これは一度体験するとなかなか面白い体験です。
家計簿等が続かない人にあるのは「いちいち入力したり、メモするのが面倒」だからですね。

さて、今回はこの家計簿アプリとの連携において、意外にも選択肢が少なかったという点です。

上のページを見ると、家庭用向けとして、アプリの選択肢は、
・Dr.Wallet
・Moneytree
・zaim
の3つしかありません。

3つが多いかどうかは分かりませんが、ScanSnap以外の
他社モバイルスキャナのほうが選択肢は少ないのかなと考えています。
ちなみに、ScanSnapは良心的だと思っていて、クラウドスペースが無料でついてきます。

ややマニアックですが、仕組み的には、
「ScanSnap」自体に保存するのでなく、インターネット上のクラウドスペースにアップロードして、
そこから各家計簿アプリにデータを送るような二段階の動きだと考えられます。

結果的に私が使っているのは、
Dr.Walletなのですが、こちらは月100枚のレシートはスキャンが無料です。
しかもこのレシート自体は有人で起こされているということです。
どこまで画像認識技術を使っているかは把握していません。

Moneytreeではレシート読み込み自体が月500円、
zaimは1枚ずつなら可能ですが、レシートを貯めて読み込みたいため、
その場合連続レシート読み込みなどは月360円かかりました。

「レシートを効率的に入力したい」という価値にどこまでコストを割けるかというところがポイントです。
レシートを自分で入力すればいいとか、カメラで時間がかかっても撮影してスキャンすればいいと思う人は、
お金を払わないでしょう。カメラ撮影でのレシート読み込みは地味に面倒なのと、
スキャン精度が悪いこともあり、私の選択肢としてはなしでした(笑)

Dr.Walletも100枚を超えるようだとそれ以上は有料となります。
とはいえ100枚以上何かを買うことも稀なので、多くは無料枠内で済みそうです。

今回の話のポイントは、
・レシートを家計簿アプリ等で取り込みたい
・効率化してレシートを計算したい
という場合において、意外に選択肢が少ないということでした。

もっと色々な家計簿アプリがあるのではないかであったり、
連携の仕方も様々なやり方があると勝手に思っていたのですが、
既に家計簿アプリ自体が成熟しているのだなと感じました。

ものすごく難しいわけではないですが、ScanSnapでのレシート家計簿連携自体も、
SnanSnapの読み込み設定であったり、ScanSnapCloudというクラウドサービスの設定であったり、
各種家計簿アプリの登録も個別に必要で、お世辞にも連携させるまでが楽とは言い難いところです。
一方で出来てしまうと、文字通り、「レシートをスキャンするだけ」で記録ができるので便利です。

もしかしてこういう細かいところのサポートに、大きなビジネスチャンスがあるかもしれません。
一方で自動化しようとするある程度の強い意志がないと簡単に諦めてしまうかもしれませんね(笑)

限定的な状況やそこでの価値は一体なんだろうかを考えてみると思わぬヒントが見つかりそうです。

今回は以上です。

参考サイト
https://scansnap.fujitsu.com/jp/
https://scansnap.fujitsu.com/jp/howto/documents/receipt/
https://scansnap.fujitsu.com/jp/dstyle/dstyle-04.html


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