おはようございます。
日本ランドエンジニアリング株式会社 不動産鑑定士の松田です。
2015年度、最後の月。
公私ともに動きのあるこの時期、
せわしく日々を送っていらっしゃる方も多いと思います。
つぼみの花が咲き、
華やかで、香りもうるわしいこの季節を
通りすぎてしまわないように、少し、余裕を持ちたいですね。
今回もどうぞよろしくお願いいたします!
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あたまに効くサプリメント(毎月1日、16日発行) 第14号
2016/3/1 発行:日本ランドエンジニアリング株式会社
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■目次
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■1 コラム
マイナス金利
■2 弊社セミナー情報
■3 新ビジネスを探る
ビジネス書「イシューからはじめよ」を読む
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■1 コラム
マイナス金利
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昭和55年4月、カナダのバンフスキー場に新婚旅行に出かけた。
まだ銀行員であったことから時間つぶしも兼ねてバンフの銀行にぶらっと立ち寄ることになった。
バンフの銀行には、期間1年の定期預金の金利が12.0%で、
期間3ケ月の定期預金の金利は14.0%との建て看板があった。
“ウソだろ”と思って、日本人の添乗員さんに聞いたが「本当ですよ」との返事だった。
西海岸の大都市バンクーバーでも同様で、その銀行は、アメリカの銀行であった。
大橋巨泉さんのOKギフトショップでも聞いたが、同じ答えであった。
当時日本では、期間1年の定期預金の金利が5.5%程度で、
期間3ケ月の定期預金の金利は4.0%程度であった。
(日本でも、金利は度々変動し、こんなに金利が高い時代もあった。)
日銀は、平成28年2月16日から日本で初となる「マイナス金利付量的緩和政策」をスタートさせた。
市中銀行は、日銀に当座預金の口座をもっている。
平成27年9月30日現在で、日銀に預け入れされている当座預金の残高は、約242兆円に上る。
マイナス金利政策は、上記当座預金の一部(支払準備等も含まれてり、
手数料が発生するのは一部)に0.1%の預かり手数料が課される仕組みである。
市中銀行が、一般企業等に積極的に貸出すように仕向ける政策である。
中部地区の地銀8行の預貸率(預かっている預金量に対し、融資している金額の割合)は概ね70%程度で、
優良な融資先はない。つまり資金量の20%程度は、融資ではなく投資に振り向けられており、
投資先の中心は国債である。国債を買っても利益が出ない状態であれば、
融資に積極的になり、経済の活性化、インフレ目標(2%)の達成を目指す政策である。
2月16日の前後には、株価が乱高下し、円が急速に高くなった。
株価の乱高下や円高は、ヨーロッパ経済や中国経済の不安要素から生じた事らしい。(私には、本当か判らない?)
2月16日以降、郵便局も含め各銀行の預金金利が下がった。また生保が金融商品の販売を中止した。
銀行の振り込み等の手数料が上がるらしい。地銀を中心とする銀行の組合が、ベアの要求をしないらしい。
等の様々な情報が新聞紙上を賑わしている。
マイナス金利の導入は、“金融(経済)政策”それとも“非常事態宣言”か。
黒田総裁を中心とする日銀は、“金融(経済)政策”として導入したが、
国民は、政府と日銀による“非常事態宣言(から騒ぎ)”と認識したのかも知れない。
さて約35年前のカナダの預金金利に戻ってみよう。
私にとり不思議だった点は2点。
1)日本より金利が高い
2)1年ものの定期預金より3ケ月と預入機関の短いものが高い。
カルチャーショックは「2」である。アメリカやカナダでは、預金も安全に保管してもらうコストが掛かる。
3ケ月より1年の方が安全に保管してもらう期間が長く、コストが高くなるのである。
大手量販店で金庫の売上が増えているニースや100万円預けても、利息は10円という現状に対し、
妻は、金利が低いことを“安全に保管してもらうコスト”と考える。
また我が家にある預金では“金庫の代金になるほどコストが掛からない”とのことで何もする必要がないとの結論になった。
マイナス金利は、日本で初めての政策である。
もし何年後かに、再びマイナス金利政策が採用された場合には、
金融政策として、論理的な成果が得られる可能性が高い。
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■2 弊社セミナー情報
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それぞれの対象不動産に適した方策を検討していきます。
上記セミナーに参加を希望される方は、
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今後のセミナー情報はこちらからご確認ください。
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■3 新ビジネスを探る
ビジネス書「イシューからはじめよ」を読む
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スタッフOです。
今回はビジネス書の話題です。
少し前にベストセラーになったビジネス書「イシューからはじめよ」を読んでいます。
http://www.amazon.co.jp/dp/4862760856
知的生産系のジャンルなので、当時はとくに気にもとめなかったのですが、
今読んでいる感想としては、非常に面白く読めています。
私の解釈では、この本はイシュー、つまり本質的な問い、または結論に
近いところから仕事や研究を始めることが大事だと説明しています。
多くの人はそれが出来てないというわけです。
「仕事をしている、研究をしている」
という中で、本質に迫っているかということです。
もちろん本質は何かは、今解決したい課題であり、研究であるというわけです。
もちろん解決したい課題を設定するところも含まれます。
本質に迫らないと、状態としては「解の質」を深めるだけになる。
つまり問いに対してより良い答えにはなるものの、本質とは異なる。
もちろん本質は細部に宿るというような言葉もあるわけで、
細部をおろそかにしろということではありません。
本質に迫る程度や具合と、答え=解の質という二つの軸があり、
なんとなく私の今までの理解では、
「解の質」を深める先に本質がある、気がしていました。
そういうこともあるわけですが、例えば何かを極めた人が
本質に近いことを知っているのであれば、
それらの人は実は解の質を深めただけではなく、
本質に迫る動きもあったから、極められたといえそうです。
もっと簡単に言ってしまえば、
問いの立て方をちゃんとしないと、行くべき方向に行けない。
すぐに迷子になってしまう。がんばって解いたけどそもそも答えがないことを
検証していたということを防げるという話です。
そういう意味ではライフハックや仕事術とは一線を画すわけですが、
これらを解釈し取り入れるのもまたきちんと解釈をしないと出来ない難しさは
感じました。
みなさんも気になったらぜひ読んでみて下さい!
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