【あたまに効くサプリメント 第92号】

おはようございます。
日本ランドエンジニアリング株式会社の大橋です。

コラムは、定住促進と若者の地元志向の関係についてです。
この2つをつなぐのは何だと思いますか?

新ビジネスを探るは、アパレル再販事業Renameについてです。
結果的にサスティナブル(持続可能)というのが面白いです。

今回もどうぞお楽しみください。

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 あたまに効くサプリメント(毎月1日、16日発行) 第92号
 
 2019/6/1 発行:日本ランドエンジニアリング株式会社
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■目次
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■1 コラム

■2 弊社セミナー情報

■3 新ビジネスを探る

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■1 コラム
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地元志向

 総務省が、2018年の住民基本台帳の人口移動報告を公表している。
その特徴は、東京都及び3県(神奈川・埼玉・千葉)の東京圏で、13万5600人が増加している。
東京圏の増加は23年連続で、増加の人数は過去5年間で最高である。
東京圏を除く、すべての43道府県から流入しており、東京圏一局集中がさらに顕著になっている。

 大阪府からは1万1599人が東京圏に流入し、5年連続で1万人以上が流出している。
大阪府では、近畿・中国・四国から大学入学生を中心に、約1万7千人が流入し、
大阪府内の大学生の約7割が、卒業後に東京圏に流出する。

 愛知県もほぼ同様の傾向を示している。
大都市(大阪・名古屋・仙台・福岡)は、周辺の県から集め、東京圏に吸い上げられる構図になっている。

 東京圏に吸い上げられる主な要因は、他の圏域と比較して「所得が高い」ことにある。
平均所得の高い情報通信等の業種が集中し、労働力不足が、地方に人材を求める構図となっている。

 今地方は、定住人口をいかに増やすかが、大きな問題となっている。
“まちづくり”と人口の増加は、同義語ではないが、「所得が高い」企業を集積させれば、
人口は増加することになる。空き家の増加に悩まされることもない。

 高校生によるSBP(ソーシャル・ビジネス・プロジェクト)が、
全国的に計画されており、今回拙職も、少し係ることになった。

 SBPとは、「地域の課題をビジネスの手法を用いて解決していこう」という取り組み。
具体的には高校生が、地域資源(人・もの・自然・歴史・名所旧跡・産業等)と交流し、
見直し、活用して、“まちづくり”や“ビジネス”を提案していく、
そしてその取り組みを地域で応援し支えていこうとするものである。

 その背景には、現在住んでいる地域等を見直してもらい、結果として定住促進を図ろうとしている。
 
 高校の先生やインストラクターによると、現代の高校生は、就職先を選択する場合に、
転勤のない企業を選ぶそうである。そして次に出てくる言葉が、「地元志向」である。
給料が1万円・2万円高くても見向きもしないとのことである。
地元志向とは、「両親の基で、少し寄りかかりながら、安全に暮らそう。」ということなのだろうか?

 私が若い時は、東京に行きたい。親から独立したいと言う気持ちが強かった。
その結果親の仕事を継ぐこともなかった。今どきの若者(年寄の言い草)は、
賢いなと思う反面、刺激がないだろうとも思う。

 日本の社会は、元服したら働かないといけない社会になる。気をつけた方がいいよ。

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■2 弊社セミナー情報
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【不動産「考える力アップ!!」セミナー】

不動産の知識を広げ、理解を深め、自分で考える力を身につけることを
目的にしたセミナーです。

★セミナー日程
2019年6月5日(水)14:00~16:00「第1回 2019年の不動産市場」
講師:不動産鑑定士 松田 静雄
会場:ウィンクあいち13階会議室 1307
参加費:3000円 定員:40名

2019年7月24日(水)14:00~16:00「第2回 インバウンドと不動産市場」
講師:不動産鑑定士 松田 静雄
会場:ウィンクあいち13階会議室 1307
参加費:3000円
定員:40名

最新のセミナー情報はこちらからご確認ください。
https://n-le.jp/seminar-info/

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■3 新ビジネスを探る
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廃棄するアパレルをリネームして売る

スタッフ大橋です。
今回は、Rename(リネーム)というサービスについて紹介します。

このRenameは、FINEという会社が行っている事業です。
https://www.rename.jp/shop/cont/renameinfo

簡単にいうと、
・アパレルメーカーから余剰在庫を買い取る
・服についてるタグを付け替える(Renameに)
・その他のタグ、洗濯表示も付け替える
・タグを付け替えた服を販売する
というものです。

一言でいえば、アパレルの中古販売になるのですが、
アパレルメーカーの課題である再販によるブランド毀損(きそん)を防ぎつつ、
在庫を解消できるというのがポイントです。
メーカー側はブランド維持のために服を焼却する(倉庫スペースが無駄なので)ことになっていたわけです。

消費者もブランドを気にしないのであれば、より安い値段でアウトレットのように買うことが出来ます。

こういったビジネスは、もう少し前であれば、悪くいうと「貧乏臭い」とか、
中古とか古着自体の認知度や印象によって、成立しなかったかもしれません。

今では、アパレルに関していえば、その製造過程が健全なのか、
どういうところから材料を採取しているか、従業員の労働環境はどうか、
ブランドのデザイナーの行いはどうか。

アパレルだからセンスが良ければ、質が良ければいわけではないのがポイントです。
むしろ、センスの良さ+バックグランドの背景+生産者との関係+持続可能等、
より複合的なものが求められるといえそうです。
もちろん、多様な商品がある中で全てを追うのは無理なのですが、
あえて自分が嫌だというものを買うことはないですから。

Renameという名前自体が「名前を再びつける」という意味になるわけですが、
その意味するのは「元ブランドを擬似的な名前として売る」ことであり、
「リサイクル」という見せ方を変えているとも言えます。

ややアート的な印象も受けつつ、一方でビジネスとして成り立つということで
非常に面白いなと感じました。

何かの参考になれば幸いです。


●モットー(座右の銘)●
大局観を失わず、地道に努力する

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