こんにちは。
日本ランドエンジニアリング株式会社の大橋です。
コラムは、
南青山の児童相談所騒動をテーマした連載で
第４回目となっています。
新ビジネスを探るは、
民泊仲介サイトAirbnbの話題です。
今回もどうぞお楽しみください。
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あたまに効くサプリメント（毎月1日、16日発行） 第８６号
2019/3/1 発行：日本ランドエンジニアリング株式会社
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■目次
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■１ コラム
■２ 弊社セミナー情報
■３ 新ビジネスを探る
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■１ コラム
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東京都港区南青山の児童相談所騒動 その４
《地価が下がる》
2月24日には、沖縄の県民投票が実施され、開票の結果、実に約72％の反対票
と言う圧倒的な多数による辺野古移設反対の民意が示された。米軍基地は、
国家としての日本が必要としているので普天間から辺野古に移設をするのであろう。
辺野古移設に賛成という票は、沖縄全県でも約19％にとどまっている。
沖縄県民は、もうこれ以上の基地は不要と考えている。
日本中が沖縄に負担を押し付けていることになる。
日本に基地が必要であれば、何処にあっても同じ効用があると言うものではないが、
東京湾を埋め立てし、東京に基地を移設したら東京都民はどの様は意見を持つのだろうか。
児童相談所建設反対住民の意見は、「何で青山の一等地にそんな施設を
造らなければならないのですか？」と言うもので、「児童相談所があると（できると）
地価が下がる？」という意見もある。
“児童相談所”とは、どういう性格の施設であろうか。我々は、電気からも
下水からも火葬場からも便益を受けている。しかし変電所も下水処理場も火葬場も
人間にとって必ず必要な施設であるが、嫌悪施設（忌み嫌う施設）というカテゴリーに
当てはまる施設になる。
港区南青山５丁目７番は、地下鉄日比谷線「表参道」駅から南方へ約200ｍ、
南西方約200ｍで青山学院大学のアイビーホール前に着く。北東方と南西方で
4～5ｍ程度の都道に接面する敷地面積3,166.51平米の角地である。
鉄筋コンクリート造（一部鉄骨造）、4階建、延床面積5,465.92平米の
児童福祉施設（児童相談所）が建築される。
当該地域は、オシャレなレストランやブティックを中心に一般住宅や共同住宅が
混在する地域である。毎年、建物は建て替えられ新しくなるが、昭和40年代から
本質的な変化のない地域で、国道２４６の北側（渋谷区）南側（港区）で、
比較的似た環境となっている。少なくとも高層ビルが連なる様な地域ではない。
このような地域の中に児童相談所が設けられても地域のもつポテンシャルに
本質的な変化はないと考える。児童相談所を建築することにより地価が大幅に
下落するというような地域でもない。
この地域のブランド性は認める。ブランドを守るには、ブランド価値を下げると
想定される種類の施設は、排除又は参入を拒まれることになる。ブランドの経済的な意味は、
「超過収益力」という言葉で代表される。
日本を訪問する外国人の数が毎年増加し、2018年には3,119万人になった。
ヨーロッパからのお客様も多くなっている。日本訪問の大きな理由の一つが
“安全・安心”の情勢である。沖縄も海外からの旅行客が増加している。
基地も“安全・安心”の構成要素である。
児童相談所の開設は、“安全・安心”の構成要素を毀損する。
つまりブランドの価値を下げる施設であろうか。何度も言うようであるが、
少子化問題は、日本の抱える最大の問題の一つである。これに寄与する施設は、
「容認する」「受容すべき」等と思うのは私だけか。
「東京オリンピックも日本中の税金使ってやるんだぞ。」
「大阪万博も日本中の税金を使ってやるんだぞ。」と方言を使う地方居住者は思う。
現地には建築概要が掲示されている。
これにより港区の“覚悟”を東京都民及び日本中の人が見る。
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■２ 弊社セミナー情報
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【不動産「考える力アップ！！」セミナー】
不動産の知識を広げ、理解を深め、自分で考える力を身につけることを
目的にしたセミナーです。
★セミナー日程
次回セミナー日程は未定です。
詳細決まり次第またお知らせ致します。
今後のセミナー情報はこちらからご確認ください。
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■３ 新ビジネスを探る
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Airbnbの戦略変更
スタッフ大橋です。
Airbnb（エアービーアンドビー、以下エアビー）は民泊仲介サイトとして
世界中で使われているサービスです。
このエアビー自体は目新しいわけではないですが、
最近のニュースで面白い情報を得ました。
エアビーの掲載数が住宅宿泊事業法（いわゆる民泊新法）開始後に３分の１まで
減少していたものが回復しつつあるというニュースです。
法律施行前の２０１８年６月以前では、エアビーには５，６万件掲載されていました。
しかし、上記施行後8,000件程度に掲載件数が激減しました。
多くの施設が無許可だったり、届け出の基準に耐えられなかったなどが考えられます。
それから半年ほど経った今、民泊届け出件数は１．３万件まで増えています。
しかし、エアビー発表掲載数は４万１０００件とあり、大きくずれています。
このズレは何でしょうか？
Airstairのこちらの記事によると、
特区民泊も入れても２万となるため、２万程度のずれは、
民泊施設（住宅宿泊事業法の下）でなく、
いわゆるホテル・旅館など旅館業法の下の施設が増えたからではないかと示しています。
同サイトで関連記事として、
こちらではエアビーが地方のホテルや旅館と組んでいるということも書かれています。
民泊と旅館・ホテルは相容れないと思い込んでいましたが、
６月での法体制と実際にエアビー自体がグレー物件を一掃したことが大きそうです。
旅館・ホテル側が不信感を拭い、とくに地方の稼働率が悪い宿泊施設にとっては、
手数料が低めで使える点（エアビーは3%で他宿泊予約サイトより低水準）もメリットです。
そのあたりがエアビーの旅館掲載件数を押し上げたといっていいでしょう。
また客室の魅力を「地名」「ブランド」でなく、部屋や雰囲気や口コミからという点では、
民泊視点のほうがプラスなのかもしれません。
Airbnbが民泊仲介サイトから、ホテルや旅館も含めたホテル予約サービスとなると、
また印象が異なってきます。
今まで民泊と棲み分けがあったものが、より境目がなくなっていくと考えられます。
今後のAirbnbの動きも面白そうですね。
今回は以上です。
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