【あたまに効くサプリメント 第8号】

おはようございます。
日本ランドエンジニアリング株式会社 不動産鑑定士の松田です。

ようやく先週から、冬の気配が感じられる暦どおりの気候になってきました。
このひと月で、いろんなものを整理したり、準備したり。

毎月が師走のような過ごし方をしたら、どんなに充実した1年になるのか?

…ふりかえり、ちょっと反省するくらいで、ちょうどいいのかもしれないですね。
今回もどうぞよろしくお願いいたします!

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 あたまに効くサプリメント(毎月1日、16日発行) 第8号
 
 2015/12/1 発行:日本ランドエンジニアリング株式会社
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■目次
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■1 コラム
 芥川龍之介の「猿蟹合戦」

■2 弊社セミナー情報

■3 スタッフXのなぜなぜコーナー(新連載)

■4 新ビジネスを探る(新連載)
 書籍「ビジネスモデル2025」(長沼 博之著、2015)
 
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■1 コラム
 芥川龍之介の「猿蟹合戦」
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先日ラジオで女性の書評家が、
「あの芥川賞の芥川龍之介が“猿蟹合戦”の後日談を書いている。」
と、紹介していた。

その「猿蟹合戦」は、A4で2ページほどの短編で、
すでに没後50年以上経過し、著作権が切れていることから、
ネットで閲覧ができる。
(「桃太郎」という短編も紹介していた。合わせてお読みください。)

文章をそのまま載せると…(青空文庫 猿蟹合戦 芥川龍之介より)
原文
「蟹の握り飯を奪った猿は、とうとう蟹に仇を取られた。
蟹は臼、蜂、卵と共に、怨敵の猿を殺したのである。
―その話はいまさらしないでも好い。
ただ猿を仕止めた後、蟹を始め同士のものはどう云う運命に逢着したか、
それを話すことは必要である。
なぜと云えばお伽噺は全然このことは話していない。
いや、話していないどころか、
あたかも蟹は穴の中に、臼は台所の土間の隅に、
蜂は軒先の蜂の巣に、卵はもみ殻の箱の中に、
太平無事な生涯でも送ったかのように装っている。
しかしそれは偽りである。
彼等は仇を取った後、警官の捕縛するところとなり、
ことごとく監獄に投ぜられた。
しかも裁判※を重ねた結果、主犯蟹は死刑になり、
臼、蜂、卵等の共犯は無期徒形の宣言を受けたのである。
お伽噺のみしか知らない読者は
こう云う彼らの運命に怪訝の念を持つかもしれない。
が、これは事実である。寸毫も疑いのない事実である。」

※警察に捕まった蟹の言い分:
1)握り飯と柿を交換したが、猿は、2)熟柿を与えず、青柿ばかり与えたのみか、
3)自分に傷害を加えるように、さんざんその柿を投げつけた。
しかし、
  1)2)証書の取り交わしの有無、交換する対象物が特定されていない
  3)猿に悪意があったかどうかの証拠(不十分)
蟹は裁判の末、死刑を宣告される。

原文
「死刑の宣告を下された蟹に対し、新聞雑誌の世論は、
蟹に同情を寄せたものはほとんど一つもなかったようである。
蟹が猿を殺したのは私憤の結果にほかならない。
しかもその私憤たるや、己の無知と軽率から猿に利益を占められたのを
忌々しがっただけではないか?
優勝劣敗の世の中にこう云う私憤を洩らすとすれば、
愚者にあらずんば狂者である。―と云う非難が多かったらしい。
かつまた蟹の仇討はいわゆる識者の間にも、一向好評を博さなかった。」

仇討が合法だった過去とは違い、
作者自身が生きた“法治の考え”を強調する時代にあてはめた、皮肉な後日談。
その後には、蟹が死刑になった後の家族の悲惨な状況を書いている。
そして、また同様の事件が起きるであろうことを暗示している。

「とにかく猿と戦ったが最後、
蟹は必ず天下のために殺されることだけは事実である。
語を天下の読者に寄す。君たちもたいてい蟹なんですよ。」
最後に芥川は纏めている。

そうだ僕たちも、猿の仮面を被ったものには気を付けなければならない。
9.11の後、アメリカは、イラクを空爆した。
イラクの空爆の結果“IS”が出来てしまった。
現代は、情報が錯綜(操作とは言わないが)しており、
何が猿で、何が蟹か判らない。
多くの国民が「私は猿でもないし、蟹でもない。」と思っている。
蟹に死刑宣告し、臼や蜂に無期懲役を言い渡した判事や検事の役を
演じていることに気が付いていないのかもしれない。

芥川が、これを書いてから概ね90年が経過している。

今も人間の本性に大きな変化はない。

追記
今テレビで、パリで大規模なテロが行われたニュースが流れている。
2000年に亘る戦争の歴史は、私たちが生きている間には終わらないと感じた。

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■2 弊社セミナー情報
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知識がなければ何もしないのが最良の結論になる可能性が高い時代です。
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納得のいく選択ができるよう当セミナーの情報を大いに役立てて
頂けたらと思います。

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■3 スタッフXのなぜなぜコーナー(新連載)
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突然で恐縮ですが、皆さん生活されている中で
気になってしょうがないことありませんか?
子どもの頃から疑問だったことなど。

そんな気になる「なぜ」をスタッフが持ち回りで
調べていくコーナーです。

今回のお題はこれ。
「最近、しもやけが出来ている人を見かけない、聞かないのですが、
しもやけって最近なるものですか?温暖化の影響?」

調べた結果は次回お知らせします。

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■4 新ビジネスを探る(新連載)
 書籍「ビジネスモデル2025」(長沼 博之著、2015)
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おはようございます。スタッフOです。
弊社では不動産鑑定という枠にとどまらないビジネスを開発しています。

皆さんも新規事業のヒントや新しいお客さんの開拓、最近のトレンドなど
業界業種問わず勉強されている方も多いのではないかと思います。

私も何かヒントにはなることはないか、
この発想やアイデアはどうだろうと考える日々ですが、
その中で気になったビジネスや社会の動き等をご紹介していこうと思います。

今回は、書籍「ビジネスモデル2025」という本を最近読みまして、
非常に面白かったので、そこから紹介したいと思います。

この本は、簡単にいえば、10年後の2025年頃に出てくるであろうビジネスや
ビジネス価値、社会の価値観の話が書かれています。ただし、未来予測というような話ではありません。
とくにシェアリングコミュニティ、共有という部分は今後大きな価値となっていくと感じました。

Airbnb(エアービーアンドビー)というサービスは一般にも広く知れ渡ってきたかなと思います。
ビジネスとしては、宿泊施設のマッチングサービスなのですが、
こう説明すると、例えば国内での旅館ポータルサイトやホテル紹介サイトなどと何が違うかとなります。

実際は、国内だけでなく全世界(そもそもサービス自体が海外発)ですし、
宿泊施設というのは、個人の家やマンション等が対象です。
提供する人はホストとなり、バックパッカーや旅行客をもてなします。
ここでの交流や新しい出会いも旅先の魅力を増やしてくれます。

運営側は、ホストからの手数料(宿泊費の3%程度)、
ゲストからの予約手数料(宿泊費の6%から12%)という2つが大きな売上でしょう。
サイトへの掲載自体は無料ですが、宿泊が成立した時に成立する形です。
彼らは宿泊先の検索、予約、支払システムを提供して稼いでいるということになります。

さて、ここからがポイントなのですが、
これらのサービスは一昔前なら「よく分からない人に泊める、泊まるなんてとんでもない」ということで、
ビジネスまたはサービスとして普及する形までいかなかったと思います。

本書にもありますが、取引コストや物流コストなどのコストが限りなくゼロに近づいていき、
こういった個人間取引の環境が整ってきて、新しいサービスも提供しやすい環境が今だと言えます。

インターネットもそうですが、スマートフォンの普及の上に、
メルカリ等のフリマアプリで、スマートフォンで中古品を手軽に買えたり、
カーシェアリング等で使いたいときに車を使うなどもそうです。

シェアや共有という文化が貧乏くさいという考え方ももちろんありですし、
そういう方はこれらのシェア的なサービスは使わないでしょう。
所有を否定するわけではなく、むしろ共有がモノの共有だけでなく、
コミュニケーションが発生したりするところがかえって価値が上がるとなりそうです。

それらを端的に示したのが価値消費ピラミッドというものです。
http://social-design-net.com/archives/24890
買うという行為は確かにあるのですが、
前提として底辺にある「使用価値にアクセスする」が大きくなると書かれています。

Airbnbの使用価値としては、
ホスト側は予約が成立した時に宿泊という機能を提供する。
利用者もホテルに泊まりたいのではなく、泊まれる価値にアクセスする、
それが「使用価値」なのではないかと考えられます。

ホテルや旅館が要らないというわけでは決してありません。
逆にホテルの出来る価値、旅館の出来る価値提供が洗練されるということも期待出来ますし、
利用者が使い分けるなどが自然かなと思います。
例えば旅先で外れのないホテルもいいけどたまには個人のところで泊まってみようかなどが考えられます。

シェアや共有、または使用価値という視点で
社会を見てみると、他にも様々な面白い事例があるかもしれません。
面白い事例があればぜひ教えて下さい。

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最後までお読みいただきありがとうございます。
あなたの健康と幸せをお祈りしています。

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